染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

おとなの教養とは

若いころは、年齢を重ねるにつれて自然と教養豊かな大人になるものだと思い込んでいたような気がします。

 

ところが50も半ばなのに「教養はあるか」と聞かれれば「ない」と答えるしかないありさま。

 

そもそも教養ってどんなものを指すんでしょう。

平安時代の教養と、現代の教養とでは違っていて当然でしょうが、現代の教養とは?

 

こういうときは池上さんに聞いてみよう、ということで「おとなの教養」(池上彰 NHK出版新書)を読んでみました。

 

しかし、誰しも同じことを考えるのかもしれません。

大人である以上、基本的な教養は持っていたい、でも教養が何かよくわからない、難しい本を読む時間も根気もないので、簡単に説明してほしい。

 

で、池上さんの本を読む、と。

 

教養とは

 

さて、池上さんは、

「教養とは自分を知ることです」

と言っています。

自分はどこから来て、どこに行こうとしているのか。

自分とは文字通り自分のことでもあり、日本人あるいは人類のこともある、と。

 

そして、「すぐに役立つことは、すぐ役に立たなくなる」。

 

だから、本当の教養というのは、すぐには役に立たないかもしれないけれど、長い人生を生きていく上で、自分を支える基盤になるものです。その基盤がしっかりしていれば、世の中の動きが早くてもブレることなく、自分の頭で物事を深く考えることができるようになるわけです。

 

これはアメリカのエリート大学生や、慶応義塾大学の塾長だった小泉氏も言っているそうです。

 

現代の自由七科

 

池上さんがおすすめする現代の教養とは、

①宗教

②宇宙

③人類の旅路

④人間と病気

⑤経済学

⑥歴史

⑦日本と日本人

以上の7科目です。

 

読んでみると、さすがは池上さん。すごくわかりやすいです。

子どもでもわかるような、平易な言葉で書かれています。

売れるはずだわー。

 

池上さんのテレビ番組は見たことがないのですが、きっとわかりやすいのでしょうね。だからなくならないのでしょう。

 

私は経済学についてがおもしろかったです。

アダム・スミスカール・マルクスケインズフリードマンなどの考え方をざっくり解説してくれていて、大まかなことは分かるようになっています。

 

ケインズは当時として画期的な「財政で赤字を出しても構わない」という考え方をしたけれど、政治家はケインズの思い通りには動かなかった話は興味深いです。

 

この本を読んで教養がついたかどうかはわかりませんが、池上さんの、複雑な話をこれだけ噛み砕いて説明できる力はすごいと思いました。