染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

20年前で止まったままの常識

「FACTFULNESSファクトフルネス」(ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 日経BP社)という本を読みました。

 

帯に書かれている文句が「あなたの“常識”は20年前で止まっている!?」です。

 

事実を見る

 

世界に関する「思い込み」から抜け出して、事実(データ)を基に正しく見る方法が書かれています。

 

例えば、こんな質問。

「現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?」

A   20%

B  40%

C  60%

正しい答えはCです。

 

もう一つ、こんな質問。

「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?」

A   約2倍になった

B  あまり変わっていない

C  半分になった

答えはCです。

 

大抵の人はこうした問題に正しく答えられず、適当な答えを選ぶチンパンジーにも負けてしまうほど。

 

間違った見方をする理由

 

こうした間違いはなぜ起こるのでしょうか。

この本では、原因を10個あげています。

 

1.分断本能 「世界は分断されている」という思い込み

2.ネガティブ本能 「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み

3.直線本能 「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み

4.恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み

5.過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み

6.パターン化本能 「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み

7.宿命本能 「すべてはあらかじめきまっている」という思い込み

8.単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み

9.犯人捜し本能 「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み

10.焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

 

確かに、悪いニュースのほうが目に留まりやすいし記憶にも残ります。

そして、そうした事実に関して深く考えずに、なんとなく「感じている」だけというのもその通りだと思います。

 

著者はメディアに、事実に基づいた世界の見方を教えてもらおうなどと考えてはいけないと言います。

なぜかというと、視聴者の目を引きつけなくてはクビになる仕事でもあるためです。

 

つまりは自分自身で物事を見る目を持つように意識しないといけないということですね。

 

著者の一人、ハンス・ロスリングさんはこの本が遺作になったそうです(著者の後の二人は息子さん夫婦だとか)。

 

ハンスさんがもし日本の人口減少のデータを見たら、そこからどんなことを読みとっただろうと知りたくなりました。