染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

少子化は敗戦のトラウマ?

アエラ」という雑誌に、内田樹というフランス文学者がコラムを書いていました。

「敗戦のトラウマ化が生む自己肯定感の低さと高齢化」というタイトルで、なかなか興味深い内容でした。

 

中央年齢が世界一

 

中央年齢という、高齢化の一つの指標があります。

それより上の世代と下の世代の人口が同数になる年齢のことです。

 

日本は45.9歳で世界1位。以下の国々は、

2位 ドイツ

3位 イタリア

4位 ブルガリア

5位 ギリシャ

6位 オーストリア

7位 クロアチア

8位 スロベニア

9位 フィンランド

10位 ポルトガル

 

内田氏は、1位から9位までが第二次世界大戦の敗戦国あるいはその占領地域で占められていることに驚いています。

 

第二次世界大戦の敗戦国では、戦後のある時期からあと、国民が子どもを産まなくなったそうです。

 

自己肯定感の低さ

 

そしてもう一つのポイントではないかと思われるのが、自己肯定感の低さ。

ある調査では、日本の若者の自己肯定感は調査7か国中で最低だったそうです。

 

自己肯定感の低さと自殺率とは相関関係があるそうで、確かに日本の自殺率はずっと高いままですよね。

 

内田氏は、自己肯定感の低さは敗戦国のトラウマ化と関係があるのかもしれないと言っています。

 

なるほど、と思いかけて、いやちょっと待ってとなりました。

敗戦→トラウマ化→自己肯定感の低さ→少子化??

 

戦争が終わって74年です。

日本は敗戦後、復興して高度経済成長も成し遂げたわけで、トラウマになっているんでしょうか。

 

それに今の日本を動かしているのは戦争を知らない世代です。

今の若い人たちが子どもを産まないことに、敗戦が関係しているんでしょうか?

敗戦よりリーマンショックからの長い不景気にほうに関係があるような。

 

しかし、日本だけではなく、敗戦国ではある時期から子供を産まなくなったというのは重苦しい事実です。

 

このコラムを読んでいて一番ぎょっとした言葉がありました。

内田氏も「きつい言い方をすれば」と但し書きをした後で書いていますが、子どもを産まない国というのは、

「国民規模で緩慢な自殺をしている国」

だとあるのです。

 

子どもを産む産まないは個人が決めることですが、「子孫はいらない」と決めた人が大多数という点から見ると、なにやら恐ろしい気がします。