染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

「花ひいらぎの街角」を読んだ

「花ひいらぎの街角」(吉永南央 文春文庫)を読みました。

コーヒー豆と和食器の店を営む、お草さんのシリーズ6作目です。

 

お草さんと周りの人々の間で起こる出来事を静かな筆致で描いているのですが、いつものように謎もあって、いつものようにお草さんが解き明かします。

 

ストーリーは

 

今回はなんとなく、主人公のおばあさん、お草さんに元気がないような、ちょっと年を取ったように感じました。

 

ストーリーが、若い頃に小説を書いていた幼馴染の男性と再会し、彼の昔の作品を本人には内緒で本にしようとする、そんなお話だからかもしれません。

 

本を頼んだ印刷会社が、個人データ流出事件に巻き込まれていることを知り、さらには会社の人の過去まで知ることになって、ある謎が浮かび上がるのです。

 

たぶん、お草さんに元気がなかったのではなく、私が活版印刷に興味がなかっただけなのかも。

 

食べ物は魅力的

 

このシリーズは食べ物の描写がおいしそうです。

 

お草さんがアルバイトの久美、友人の由紀乃とすき焼きをするところがあるのですが、生卵の代わりに長芋につけることにしたとありました。

 

私は子どものときからすき焼きが好きではなく(食べますけどね)、家族が「今日はすき焼きにしよう」と言い出すとテンション下がるのです(高いし)。

今度すき焼きをすることがあれば、長芋を試してみよう。

 

お草さんたちのすき焼きには、黒毛和牛のほかにプチトマト、春菊入り。

ふーん、プチトマトは入れたことないけど、おいしいのかな。

 

お草さんの料理ではないけれど、物語の中でサンドイッチ屋さんの焼き豚レタスサンドが何度か出てきました。

甘めのたれの焼き豚、マスタード風味のマヨネーズ、トマトスライス、レタス。

開店して30分で売り切れる、と久美が言っています。

ちょっと食べてみたい。

 

 

今このブログを書くために、読み終えた本をもう一度ぱらぱらめくっていたら、元気がないのはお草さんじゃなくて私の方だったように思えてきました。

 

自分がちょっと小説の世界に入り損ねたのかもしれません。