染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

女探偵ものを読んで方言について思った

女探偵ものを読みました。

「探偵は女手ひとつ」(深町秋生 光文社文庫)です。

 

元刑事の探偵、椎名留美が主人公の短編集。

彼女は小学生の娘を持つシングルマザーでもあります。

 

田舎の探偵

 

女探偵というと、都会の闇の中で犯人を追いかけるハードボイルドな雰囲気を思い浮かべますが、こちらは舞台が山形県の田舎ならではの風景の中で話が進みます。

 

留美自身は探偵とは言えそれだけでは食べて行けず、パチンコ店の並び代行、サクランボ農家の手伝い、雪下ろしなどの便利屋のような仕事もしています。

 

それなら牧歌的なのかというとそうではなく。

暴力団、売春、従業員を借金まみれにさせるホストクラブなどなど、アンダーグラウンドな事件の数々が起こります。

 

全編山形弁

 

新鮮だったのが、登場人物の会話がすべて山形弁だったこと。

関西でしか暮らしたことがないので、ナマの山形弁は知らないのですが、なかなかいいものだと思いました。

 

例えば、留美がときどき仕事の協力を頼む元ヤンキーが、ボコボコに殴られた顔をして現れたとき。

 

「ツラ、なにをしたのや?」

「なんでもねえず。ちょっと仕事でぶつけただけだべ」

 

濁音が多いんですね。

この本で読む限り、山形弁には女言葉も男言葉もなさそう。

人物の上下関係はわかるけど、しゃべっているのが男か女かはわからないです。

 

少しの違いが面白い?

 

以前、「月曜から夜ふかし」というテレビで、各地の方言でちょっとおもしろそうなものを取りあげて笑っているのを見たのですが、不快な気持ちをちょっと感じました。

……と、偉そうなことを書いていて、ふと昔のことを思い出しました。

 

私が高校のとき、和歌山出身の男の先生がいたのですが、「夜ふかし」でやっていたように、ザ行が言えなかったんですね。

 

すごく怖い先生だったのですが、

「お前らはでんでん(全然)なっていない!」

「こんなことをしては、でったい(絶対)にいけない!」

なんて怒られるたびにみんな下を向いて笑うのを我慢していました。

テレビでやっていることと同じことしてました。

 

そういや、学生時代の友達が仕事でどこかに行ったとき大阪弁でしゃべったら、言葉がおかしいと言われて笑われたという話も聞きました。

「普段「だっぺ」とか言う人らに「言葉おかしい」って笑われるねんで~」

 

まあ、誰でも自分の言葉が基準です。

ちょっとでも違ったらおかしく感じるのでしょうね。