染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

コージー・ミステリーでまったり

最近、気分がぱっとしなかったのですが、面白い本を読んでいる間は元気が出ます。

「ヴィラ・マグノリアの殺人」(若竹七海 光文社文庫)はコージー・ミステリーだそう。

 

コージーという英語は、居心地の良いとかくつろいだとか、親しみやすいとかの意味があるそうです。

コージー・ミステリーとは「小さな町を舞台とし、主として誰が犯人かという謎をメインにした、暴力行為の比較的少ない、後味の良いミステリ」だと作者が説明しているそうですが、まさしくそんなミステリでした。

 

ストーリーは

 

神奈川県にある葉崎という架空の市が舞台。

海に面したヴィラ・マグノリアという10軒の家が集まった小さな住宅街で殺人事件が起きます。

 

殺人事件の被害者は顔をつぶされていたという、幕開けはあまりコージーな感じではありません。

刑事たちが聞き込みに当たるのですが、個性的な住民たちがおもしろく、彼らの人には言えない秘密が次々に明らかになっていきます。

そうこうするうちに、第二の殺人事件まで起こってしまいます。

 

お気に入りの登場人物がいない

 

面白く読んだのですが、強いて難点を言えば、登場人物の中でお気に入りの人物がいなかったこと。

 

住民の一人、翻訳家の入江菖子がちょっとそういう存在になりかけました。

徹夜の仕事明けに美容院に駆け込んでマグマ大使そっくりの頭になるなんておもしろい人ですよね。

ただ、今の若い人、マグマ大使と言われてすぐに思い浮かぶ人なんているのでしょうか。

 

事件を担当した刑事二人も、そこまで思い入れのできるキャラクターではなかったし。

 

言動からライフスタイルやファッションまで、「こういう人いいな」と思わせる、できれば女性がいてくれると、ぐっとその本への愛着が高まります。

この本にはそういう人がいなかったのが残念。

 

それでも楽しく読めました。

 

何かの謎があって(たいていの場合は殺人)、徐々に絡み合った糸がほぐされてきて、最後にはすべてのことがきっちりと説明されるミステリーは、読むとストレス解消できた気分になれます。

実際は肩凝ったり目が疲れたりして、余計に疲れることもあるのですが。

 

だんだんと、猟奇的殺人とか暴力シーンの多いものは読みたくなくなってきています。

コージーがいいかもしれませんね。