染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

怒涛のような人生

パリに暮らす10人の日本人について書かれた本を読みました。

「パリでメシを食う。」(川内有緒 幻冬舎文庫

いやもう、いろんな人がいるという一言につきます。

 

マンガ喫茶を開いた人、サーカスに入った人、鍼灸院を開こうとしてお金を騙し取られた人。

 

いろんな人がいる中で印象に残ったのが、国連機関のパリ事務所で働く女性です。

 

国連機関は世界中から転職希望者が殺到するそうで、正規職員ポストの競争率はたいてい1000倍以上なんだそうです。

 

外国に行こうと思いつく

 

アメリカとフランスの大学院を卒業し、英語とフランス語で仕事をこなす山口由加里(仮名)さんの夢は「お嫁さんになりたい」だったというから驚きです。

いやでも中学時代の趣味が「勉強」だったというのを聞くと、ちょっと納得。

 

山口さんが大学で児童教育学を専攻したのも、いずれ子育てに役立つだろうという考えから。

ところが卒業と同時に結婚して専業主婦になるつもりが彼と破局

 

貿易会社に就職するも、当時の彼の転勤に合せて自分も転職。

ところが彼はプロポーズしてくれない。

ショックの中でふと「外国に行こう」と思い立つ。

 

最初は日本語教師インターンシップに行くつもりが、せっかくだから大学に編入しようと考え、勉強するうちに大学院に行きたくなる。

ひたすら勉強して5年目、スタンフォード大学院に合格(渡米とともに彼と破局)。

 

次はフランス

 

アメリカで出会ったフランス人留学生と恋に落ちる。

彼はすぐにフランスに戻ったけれど「パリに引っ越しておいで。パリのビジネススクールMBA)に行ったらどう?」と勧めてくる。

パリに行くことを決意して願書を用意し、学校の下見を兼ねてパリに行くと、彼には他に恋人がいて、しかもわざわざ訪ねてきた山口さんを放って恋人と旅行に行ってしまう。

 

しかし彼女は持ち前の頑張りでビジネススクールを卒業、国連のインターンシップ枠に採用されてパリの事務所で働き始める。

ところがビジネススクールを卒業すると学生ビザが切れる。

そのころ、恋人と別れて山口さんと暮らしていた彼が、「じゃあ博士課程に行けば?」という。

国連の仕事をしながら大学院の博士課程、そして家事全般もこなし、遊ぶ間もない。

 

働き始めて5年目、宝くじのような倍率を突破して正規職員として採用。

教育学で博士号も取る。

 

ちなみに、8年付き合った彼とは彼女の仕事がうまくいくようになるにつれてぎくしゃくしはじめ、ある日突然、家財道具とともに彼は忽然と消えて破局(しばらく後に、ごめんというメールやメッセージが大量に届くも無視したとか)。

 

彼女はその時その時で目の前にあることに食いついているように見えますが、結局それが本人にとっての一番いい選択だったのでしょうね。

男性の好みがちょっとアレですが。

 

それにしても、なんてエネルギッシュ。