染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

「子育てはもう卒業します」卒業したい、本当に

「子育てはもう卒業します」(垣谷美雨 祥伝社文庫)を読みました。

この作者は子育ての他にも結婚、断捨離、老後資金などなど、女性に関心の高いテーマを扱っていてサクサク読みやすいのが特徴です。

 

登場人物

 

同じ大学で同級生だった三人の女性が主人公です。

子育て真っ最中の時期から、大学時代をはさんで物語は進行します。

 

淳子は大学の時から付き合っていた男性と結婚し、2人の男の子に恵まれます。

夫の実家(両親と二人の姉)と同居し、子育てに口を出してくる姑と義理の姉たちに耐えながらも、子ども達の教育費をねん出しようとします。

舅のコネを使ってでも、長男を有名中学に入れます。

 

明美は、自分が就職で苦労した経験から、一人娘の百花には看護科を勧めます。

ところが娘は英文科に行った上、就職して香港に行ってしまいます。

 

紫(ゆかり)はフランス人と結婚したことで、実家から勘当されます。

この夫があまり働かない人で経済的に困窮しますが、一人娘の杏里が芸能界に入ったことからゆとりができます。

しかし今度は娘の稼ぎで食べている、という葛藤が生まれます。

 

3人は1950年後半生まれという設定なので、私よりも上の世代です。

就職などはそうだっけ?と思う反面、子育てなどでは共感できるところがあります。

 

息子にキレる

 

一番おもしろかったのは、淳子が2人の息子に対してキレる場面。

 

長男が、舅のコネで入った一流企業をたった3年で辞めてしまったことにショックを受けているのに、その上、医学部に入った次男がアフリカで井戸掘り専門家になりたいと言い出します。

 

淳子は次男に向かって、

「今まであんたの授業料にいくら払ってきたと思ってんの? え? 馬鹿も休み休み言いな」

長男次男に向かって、

「あんたたち、明日の朝、家を出て行きなさい。自分の力で食って行けよ。馬鹿!」

と怒鳴ります。

 

そりゃ怒るわ。

わかるわ―と思いつつ、淳子が寝室に入って鍵をかけ、枕につっぷしてひーひー泣くところでちょっと笑ってしまいました。

 

小説でも他人の話でも、ひとごとだと子どもの気持ちと親の気持ちのズレ加減におかしくなりもするのですが、自分のことになると余裕などなくなりますね。

 

私も自分の子育てを振り返ると反省と後悔の山です。

正直、あまり思い出したくもないくらい。

子ども達が独立したら、もう少し落ち着いて振り返られるようになるでしょうか。