染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

ついに出た!「みをつくし料理帖 特別巻 花だより」

みをつくし料理帖」の登場人物のその後を書いた特別版が出る、とは聞いていましたが、なかなか出ないので半ば忘れかけていました(これでもファン)。

本屋の平台で見かけたときは、飛びついて買いました。

やっと読める!

 

内容は

 

4つの短編が収録されています。

 

「花だより―愛し浅蜊佃煮」種市が澪に会いたくてたまらず、清右衛門や坂村堂とともに大坂に向かうけれど、というお話。

 

「涼風あり―その名は岡太夫」小野寺数馬と妻の乙緒(いつを)の夫婦の機微を描いたもの。

 

「秋燕(しゅうえん)―明日の唐汁」は、「高麗屋淡路屋」を再建したあと、野江はどう生きていくかを書いています。

 

月の船を漕ぐ―病知らず」は、疫病の治療で憔悴する源斉と、夫を気遣う澪の夫婦のお話。

 

当たり前ですが、どの登場人物もシリーズのときのままの表情で、とても懐かしく、一気に「みをつくし」の世界に引き戻されてしまいました。

 

シリーズはもう終わっていての特別巻なので、これから話が広がるような予感はなく、ちょっと物足りなさがあるのは仕方ないことですね。

登場人物がどの人も、それぞれの道で幸せに生きていくであろう様子を見せてくれているのは、作者のファンへの気遣いだなあと嬉しく思いました。

 

私はシリーズを読んでいるときも野江の行く末が一番気になっていたので、なるほどこうなるのかとわかって一安心。

野江と又次が初めて知り合ったときのことなども書いてあって、又次が生きていればよかったのになんて思ってしまいました。

 

登場人物に数多くの困難が降りかかる「みをつくし」ですが、終わり方のせいか、全体的には明るい印象です。

例外が又次のことだけで、何とかならなかったのかなと作者に文句の1つも言いたくなる気持ちを思い出しました。

 

いつもと同じ

 

巻頭に地図が載っているのもいつものとおり。

江戸のつる家周辺、大坂の「みをつくし」(澪の店)や澪たちのすまい周辺、それと、種市らが大坂を目指した話があったので、東海道五十三次もありました。

 

「澪の料理帖」でレシピが載っているのも、「みをつくし瓦版」があるのも同じ。

ただ、瓦版では「続編の予定は?」という質問に、

この特別巻ののちは、皆さまのお心の中を、澪たちの住まいとさせてくださいませ。

とありますので、本当にこれで終わりのようです。 

 

「みをつくし」はうっかり手に取って拾い読みでもしようものなら、つい全巻読破してしまうことがわかっているので、今は読み返しません。

大事に本棚に置いておいて、いつかまた再読したいと思っています。